新型コロナウィルス蔓延下の歯科治療pa-to2|熊本市南区の歯医者

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新型コロナウィルス蔓延下の歯科治療 パート2

2020年08月01日

新型コロナウィルス感染症が日本国内に蔓延しだしてから半年あまりが経過しようとしています。

緊急事態宣言も解除され、季節も夏にさしかかり、少し収束するかと思っていたのですが第2波と思われるような感染者の増加が起きています。

(この原稿は7月末に書いております)熊本でもクラスターが発生し、一気に患者数が増加して心配が広がっています。

さらに、マスコミで多少過剰に感じられるような報道がされていますので、コロナに感染するとすぐに命に係わるような印象がありますが、

中身をよく見てみますと、確かに一部の方が重症化していますがほとんどの方は無症状か軽症で済んでいます。

例えばインフルエンザと比較してみますと、ワクチンや治療薬のあるインフルエンザで毎年約3000人の方が亡くなっています。

それに対して新型コロナでは7月末現在で約1000人の方が亡くなっています。この数字をどう解釈するかです。

もちろん、感染予防の徹底は大切なことで、継続していく必要があると思います。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、

重症化しやすいと言われていますので、さらに注意が必要です。

コロナ予防の影響で、今年はインフルエンザの罹患数もかなり少ないと聞きます。新しい生活様式を確立する必要がありますね。

さて、前述しましたように、コロナに感染した一部の方が重傷化しています。死亡された方の多くにサイトカインストームが起きています。

サイトカインストームにつきましては、ここでは詳細な説明を省きますが、その原因が細菌性敗血症だと言われています。

敗血症とは血管を通じて細菌が全身に回って重篤な臓器障害を起こすものです。この細菌がどこから来ているかということですが、

多くのお医者さんが腸管の細菌叢から来ていると思われているようですが、腸管細菌は門脈系に入って肝臓で処理されますので、

肝臓から外には出ないと考えられます。だ

とすると、どこから来るかと言いますと、実は口腔細菌だと思われます。

口腔細菌は口腔内に炎症があるとすぐに毛細血管に入って静脈系に入り、心臓に入って肺に行き、それがまた心臓に帰ってきて全身に拡散していきます。

では、口腔内の炎症がどこにあるかというと、歯周病が主な原因となります。

日本人の30歳以上の7割が歯周病を持っていると言われています。

歯周病が様々な生活習慣病の原因となる事は周知の事実です。それでも、平時ではそれほど大きな問題ではないと思われていますが、

新型コロナウィルスの感染で免疫系が低下した場合、敗血症やサイトカインストームに発展していくという経路になっていくので、

絶対に口腔内細菌を血中に入れてはいけないということになります。

ということは、今まで少し出血する程度で特に自覚症状もないような軽度な歯肉炎や歯周炎であっても、決して軽く見ることなくきっちりと止めないと、

命に係わるという認識を国民全体が持つ必要があります。

歯磨きを怠ると、重症化を起こす細菌が出す毒素が一気に血中に増えるという実験データがあります。

その方々に歯科衛生士がプロフェッショナルなメインテナンスを行い、自宅でしっかりと歯磨きをしてもらうとすぐに元の健康な状態に戻ったそうです。

ここで大事なのはプロによるケアという所です。

歯ブラシだけで落ちる口腔内の汚れは頑張っても6割程度です。そこにプロのメインテナンスを加えることにより、口腔内の清潔度がぐんと上がります。

新型コロナウィルス感染症が完全になくなることはありません。

現在、ワクチンや治療薬の開発が急ピッチで行われていますが、それができたとしても今後うまく付き合っていく事が大切です。

ぜひ、かかりつけの歯科医院に行かれて定期的な口腔ケアを受けられる事を強くお勧めいたします。

 

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