オーラルフレイルと口腔機能低下症|熊本市南区の歯医者

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オーラルフレイルと口腔機能低下症

2018年07月30日

最近、「フレイル」という言葉を目にしたり耳にしたりする機会が増えたのではないかと思います。フレイルとは英語のfrailtyの事で、日本語で言うと「虚弱」とか「衰弱」に当たります。それでは、フレイルとはどのような状態のことを言うのでしょうか?

ヒトは誰しも歳と共に衰えます。歳を取れば力が出なくなったり、身体も動かしにくくなったりします。そうした状態が重くなり、日常的な生活を営みにくくなると、他人の力を借りなければならなくなります。それが「要介護」と言う状態です。言い換えると、平均寿命と健康寿命の差とも言えます。現在の日本では、この差が男性で約9年、女性で約12年あります。その間は、自立が難しく、何らかの他人の手を借りることになります。国の方でもこの差を縮めるために、様々な施策を行っています。フレイルは、こうした要介護に至る前の状態であり、「健常」である状態から少し体の機能が下がった状態を示します。

では、なぜこのフレイルと言う状態に注目が集まっているのでしょうか?それは、まだフレイルの状態であれば適切な介入を受けることによって、健常に戻る事ができるという境目の段階にあるからなのです。私は歯科医師ですので、特に口の機能を指す「オーラルフレイル」に着目しています。「オーラル」は英語のoralで、「口、口腔の」と言う意味ですので、オーラルフレイルとは「口の虚弱、衰弱」と言う意味になります。お口が弱った状態、そう、「口腔機能の低下」です。全身の衰弱であるフレイルと、お口の衰弱であるオーラルフレイルには実は深い関係があります。口からしっかり食べられないと、身体が十分な栄養を補給することができず、筋肉量が減ってしまいます。

オーラルフレイルは、急におこる訳では無く、ゆっくりと進んで行きますので、自分でも気づかない間に進行している場合がよくあります。次に列挙したような兆候があれば、要注意です。

・口から食べこぼす

・飲み込むときにむせる

・人と話をするときに発音しづらい、滑舌が悪い

・食べ物の量や種類を控えることがある

・食事時間が長くなった

・歯や入れ歯の調子が悪くないのに咬みにくくなった

この様な兆候は、本人だけでなく、家族が気づく場合もあります。この様な、ささいなお口の弱り(オーラルフレイル)が全身の状況に影響し、最終的には不可逆な要介護や寝たきりの状態につながっていきます。逆を言えば、オーラルフレイルや口腔機能低下症を治す事で、全身の悪化を止めることができます。

オーラルフレイルのための機能訓練もありますので、気になる方は是非、かかりつけの歯科医院に一度相談されてみて下さい。軽いうちに手を付けることが非常に大事です。

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